唾液を用いたPCR検査が可能に
厚生労働省は、新型コロナウイルスへの感染を確認するため、現行法よりも簡便な唾液を使ったPCR検査を2日から可能にする方針を固めた。医療機関の負担が軽減され、検査体制の拡充につながると期待されています。
現行のPCR検査では、医師が患者の鼻の奥を拭いて検体を採取するが、医師の感染防止のために消耗品を用意するなど十分な対策が必要で、検査体制の拡充に課題となっていた。
このような背景から、厚労省は唾液を検体としたPCR検査をより簡便に行えるようにする方針を固めた。
2日には、検査キットの承認や保険適用のほか、検査マニュアルの改定も行われた。
厚労省によると、自衛隊中央病院の入院患者の検体を使った研究では、発症から9日以内に従来の方法と同じように高い確率で発症したという。
唾液を用いたPCR検査の導入により、現場での感染対策の負担軽減が期待されている。
従来の検査では、鼻の奥を綿棒で拭いて検査するため、患者がくしゃみをする可能性があるため、医師はマスクと手袋に加えてフェイスシールドやガウンを着用する必要がありましたが、唾液を使った検査では、マスクと手袋を着用する必要がありませんでした。
唾液検査の場合はマスクと手袋だけで済み、フェイスシールドやガウンは必要ありません。
患者さんの負担も軽減されます。
患者さんは、口の中の唾液を1~2ミリリットルの容器に採取してサンプルとして採取するだけで検査を受けることができます。
注意点としては、検査の直前に歯磨きや飲食をしないことです。
正確な検査結果が得られない可能性があります。
一方、症状のない患者さんでは有効性が確認されておらず、従来の検査が必要となります。